2019/02/04

山勢 拓弥 活動レポート

2019/02/04

山勢拓弥

山勢 拓弥 Takuya Yamase

こんにちは。私はカンボジアのゴミ山で活動しております。今やゴミ問題は特定の国や、途上国だけの問題ではなくなってきました。私たち地球に住む人類の問題です。私たちが買うもの、つくるもの、売るものが最終的にはどんな形であれ、「…

カンボジアでの私の活動

夏には青々とした、秋には黄金の絨毯に色を変える田に囲まれ私は生活しています。世界遺産アンコールワットを中心に観光業で栄える市内から約25kmほどの自然豊かな村、アンルンピー村が私の活動場所です。十分なインフラが整っていないため、活気溢れる市内から出る大量のゴミはアンルンピー村に運ばれ、蓄積されています。「観光」光を観ると書きますが、光の裏側にはしわ寄せとして、「ゴミ山」と呼ばれる闇が存在するのです。

ゴミ山

アンルンピー村には市内から運ばれてくるゴミの中からペットボトルやアルミ缶、鉄くずなどのリサイクルできるものを拾い、業者に売り生計を立てている人たちがたくさんいます。また、分別する文化も未だ定着していないため、ゴミ拾いを生業にしている人たちは、注射針などの医療廃棄物やガラスの割れたものが散らばっている劣悪な環境下で仕事をしています。
私はそんな環境下で働くことのないように、子どもに対して、日本語を通して将来考えられる職業の幅を広げてもらうこと、大人に対して、バナナペーパー事業を立ち上げ雇用活動をしています。現在、日本語学校には15人の生徒が通っており、日本語検定3級(中学校卒業レベル)の資格を取得するなどの成果をあげており、将来は日本語を使った職業に就きたいといった目標も持てるようになってきました。また、バナナペーパー事業では約100人が働くゴミ山から11人の人たちを雇用し、安全で、安定した場所での仕事を提供しています。

バナナペーパー事業

日本語学校