アメリカ・カリフォルニア州のスタンフォード大学で2019年9月から3年生となる佐野めぐみです。大学の雰囲気、授業や研究の活動について紹介させていただきます。
大学は西海岸にあるので、1年を通して天気が良くカラッと晴れることが多いです。広大なキャンパスでの移動は自転車が必須。寮から授業のある建物まで自転車で15分かかることもあります。 私は、主に数学、統計学、コンピューターサイエンスの授業などを取っています。シリコンバレーへの近さもあり、1年生の90%以上が何らかのコンピューターサイエンスの授業を取るそうです。理系以外の授業にも人気なものが多く、私は特に「意味論と語用論」という「言葉の実際の意味」と「言葉を使う人が意図する意味」のギャップについて学ぶ授業がお気に入りでした。専攻外の授業を取ることが難しくないので、専攻に集中しつつも、毎学期に1つは全く違う分野の授業を取っています。 また、学部生でも大学院レベルの授業を取ることができます。昨年取った深層学習の授業では最終プロジェクトで、カーレースのゲームで高得点を取ることのできる人工知能を作り、ポスターとデモを発表しました。600人中2位の賞をいただくことができました。大学院レベルのコンピューターサイエンスの授 業は、試験ももちろんありますが、学期の最後の方はプロジェクトに集中できるので、自分が作りたいものを自由に作ることができて、かなり楽しいです。最近は、講義を聞くだけというよりも、自力である問題を解いたり、体験したりすることによって学ぶ経験の方が多く、研究に役立っていると感じています。
現在夏休みですが、大学に残って研究をしています。強化学習という機械学習の一分野の研究で、他のエージェントの行動を学習できる(予測できるようになる)人工知能を作っています。また、スタンフォードでは夏学期に授業を取る生徒もいるのですが、神経科学の授業をゲスト講師として教えていま す。7月には昨年の研究を発表しに学会へ行く予定です。授業や研究に追われることが多いですが、時間ができた時は、プールで泳いだり、ロッククライミングやヨガをしたりしています。キャンパスでは毎晩のように楽しいイベントがあり、プールの中から映画を観るイベントや、ゲームナイトに行ったりもします。勉強のことを忘れてリラックスできるイベントが毎週ある、素敵な環境です。