2019/08/30

クライミング世界選手権2019

2019/08/30

緒方良行

緒方 良行 Yoshiyuki Ogata

私は小学五年生の時にスポーツクライミングと出会い、16歳から日本代表としてワールドカップ等の国際大会に出場するようになりました。現在は2020年東京オリンピックに向けてボルダリング・リード・スピード三種目をバランス良く強…

悔しい準決勝敗退
この経験を糧に、さらなる高みを目指す!

 

緒方さんは神奈川大学4年生。昨シーズンのボルダリングワールドカップ世界ランキング3位

2019年 8月12 日・13日八王子で開催されたクライミング世界選手権 ボルダリング競技に緒方さんが出場した。

予選はトップで通過して年間ランキング世界3位の実力を見せつけた緒方さん。20人/104人の準決勝に進んで、4つの課題(ルート)に挑んだ。

2019年世界選手権の競技種目はボルダリング、リード、スピード、コンパインド(ボルダリング、チード、スピードの複合)の4つ。2020年東京オリンピックので実施されるのはコンパインド競技。この世界選手権で7位以内に入賞した最上位の日本人選手には代表内定が与えられる。緒方さんはコンパインドの出場資格を逃し、ボルダリングのみの出場だった

準決勝は予選下位の選手から舞台に登場。約5mの壁に作られた課題を5分以内で完登することを目指す。課題は一般のボルダリングジムでは見かけることはない極小のホールド(手もかからなし足で乗り込めそうもない)と、巨大なホールド(どこも掴めそうもない)が角度のついた壁に配置された難易度の高いもの。先に登場した選手たちもなかなか完登できない。
第一課題最後に登場した緒方さん、数回のトライで頂上ホールドに片手がかかったが両手では持ちきれず落下。第二課題の難関ルートは最終ホールドに2回両手をかけることができたが、持ち応えられず失敗となった。第3課題は途中までよじ登ったものの落下。最終の第4課題は、予選トップ通過者としてただ一人壁に向かい会場全員の注目を集めながらトライを重ねた、が完登できず準決勝14位、6位までの決勝に残ることができなかった。

一般人はとても立てない。絶妙なバランスで頂上のホールドを狙う緒方さん

「惜しいところで落ちてしまって後に立て直せなかった」と緒方さんは悔しい表情をにじませていた。優勝候補として名前が挙がっていた緒方さんとしては納得いかない結果だったが、この後も続く東京オリンピック選考大会に向けて、得難い経験となったはず。
緒方さん、応援しています!

この世界選手権では、コンバインド1位となった楢崎選手が東京オリンピック男子代表2名のうちの一人に内定した。もう一人は2020年5月までの3大会の結果で選出される

クライミング世界選手権2019

日時:2019年08月12日 会場:エスフォルタアリーナ八王子