奨学生プロフィール

澤岡洋光

学術部門

第49回生

卒業生

澤岡 洋光 Hiromitsu Sawaoka

専攻:物理

所属:米国 ハーバード大学 博士課程

「新たな物理法則を発見したい。」これは、私が物理を志したきっかけであり、私の人生の大きな目標である。この目標を実現するため、私は現在、ハーバード大学で量子光学の技術を用いた低エネルギーでの素粒子実験を最初期の段階から立ち上げている。この実験は、レーザー冷却された超低温分子の精密測定により、新たな素粒子の存在の検証を目指す。この経験を活かし、将来的に自ら研究室を率いて既存の物理理論の枠組みを超越する大発見をしたいと考えている。

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略歴

1995年 大阪府生まれ
2011年 大阪星光学院高等学校
2014年 トロント大学
2018年 ハーバード大学

賞歴

2013年 第44回国際物理オリンピック(デンマーク大会)の日本代表、銅メダル獲得
2018年 Review of Scientific Instruments 誌に論文発表。 干渉計を用いたレーザー安定化のための新技術を開発。 S. Jackson, H. Sawaoka, N. Bhatt, S. Potnis, and A. C. Vutha (2018), Laser frequency stabilization using a transfer interferometer, Rev. Sci. Instrum., 89, 033109
2018年 トロント大学卒業時、The University College Medal for the Best Degree in Science (理系で首席)を獲得
2019年 Physical Review A 誌に論文発表。 トロント大学在学中に立ち上げた研究で、世界で最も微弱な固相での光学的遷移を検出した。 M. Verma, L. Talamo, H. Sawaoka, and A. C. Vutha (2019), Direct observation of a highly forbidden optical transition in Sm:SrF2, Phys. Rev. A 100, 032502
2020年 New Journal of Physics 誌に論文発表。Fast Track Communication に選定される。 ハーバード大学で立ち上げた研究で、世界で最も複雑な分子のレーザー冷却に成功した。 B. L. Augenbraun, Z. D. Lasner, A. Frenett, H. Sawaoka, C. Miller, T. C. Steimle and J. M. Doyle (2020), Laser-cooled polyatomic molecules for improved electron electric dipole moment searches, New J. Phys. 22, 022003
2021年 Physical Review A 誌に論文発表。Editors' Suggestion に選定される。超低温での素粒子実験にも使用可能なYbOCH3というこれまでにない複雑な分子がレーザー冷却可能であることを示した。B. L. Augenbraun, Z. D. Lasner, A. Frenett, H. Sawaoka, A. T. Le, J. M. Doyle and T. C. Steimle (2021), Observation and laser spectroscopy of ytterbium monomethoxide, YbOCH3, Phys. Rev. A 103, 022814

※奨学生在籍当時のプロフィール

レポート

年月 レポート種類 タイトル
2023年04月 卒業レポート 澤岡洋光
2021年09月 活動レポート 記事リンク