当財団は、STEM分野への進学を目指す女子学生を応援する山田進太郎D&I財団と連携した取り組みとして、7月29日(土)に「世界トップ大学の日本人留学生が見た世界のSTEMキャリア!STEMガールズ・トークイベント」を開催、世界トップ大学で学ぶ江副記念リクルート財団の現役奨学生3名が登壇しました。当日は約70人の中高生女子を中心とした学生と、保護者や教職員の皆さんにご参加いただきました。
開催概要
◇日時:2023年7月29日(土) 20:00~21:30
♢主催:公益財団法人山田進太郎D&I財団
♢共催協力:公益財団法人江副記念リクルート財団
◇パネルディスカッションテーマ
1.高校生活と海外留学
2.今、STEM関連で大学で学んでいること
3.留学でかかる費用と捻出方法のヒント
4.海外生活の不安への対応方法
▼登壇者紹介
第44・49回生 久保田 しおん(米国ハーバード大学、物理)
1997年神奈川県横浜市生まれ。高校まで日本の女子校で過ごしたのち、米国Mount Holyoke Collegeに進学。物理(専攻)、哲学(Certificate)、コンピューターサイエンス(副専攻)、数学(副専攻)を学び、2019年に卒業。卒業後は、ハーバード大学にて1年間客室研究員としてニュートリノ検出器のデザイニング・エンジニアリングの研究を行い、その後、ハーバード大学物理博士課程に進学。現在はマンチェスター大学物理学部にも在籍し、世界最大のニュートリノ研究グループであるDUNEのプロジェクトに携わる。
第48回生 筧 路加(米国ペンシルベニア大学、化学)
2000年大阪府生まれ。高校2年まで日本の女子校で過ごしたのち、高2の夏に高校を中退しコスタリカのインターナショナルスクールに入学(United World College Costa Rica)。その後米国ペンシルベニア大学に進学し、化学(専攻)、栄養学(副専攻)を学ぶ。2022年は大学を1年休学し培養肉の研究を行い論文を執筆。培養肉の研究を通して、世界の食の定義を変え、テクノロジーの観点から向上させることを目指す。
第48回生 原野 新渚(米国コロンビア大学、神経科学)
2000年東京生まれ。高校まで沖縄のアメリカンスクールで過ごしたのち、米国コロンビア大学へ進学。主に脳損傷後の感覚統合機能回復についての研究を行う。2023年秋からはニューヨーク大学医学部附属の神経科学のプログラム博士課程に進学し神経変性のメカニズムの解明に挑戦し、将来的には、現在確立されていない宇宙医療の分野に神経科学の観点からの貢献を目指す。
▼パネルディスカッションテーマ
1.高校生活と海外留学
2.今、STEM関連で大学で学んでいること
3.留学でかかる費用と捻出方法のヒント
4.海外生活の不安への対応方法
海外留学を選んだ経緯や、留学を検討している参加者に役立つ情報など、上記の4つのテーマに沿ってそれぞれの体験を共有しました。
イベントレポート詳細はこちら
>>【開催報告】世界トップ大学の日本人留学生が見た世界のSTEMキャリア!STEMガールズ・トークイベントを7月29日に実施
▼留学を検討する学生や保護者の皆さんに向けてメッセージ
久保田:「好き」の力を大事にするということが、やっぱり大事だと思っています。新しい環境に行って自分がやりたいことをやるというときに、逆境や言葉の壁などは実際にあります。ただ、どの幸せに向かってどの辛さなら超えられるかを選ぶことが大切だと思います。選ぶ時には「好き」の力を信じて、パッションに押されながら追求してほしいです。
筧:もうすでにやりたいことが分かってる人も分かってない人も、中高生のうちは色々な経験をして、軸となる部分を見つけてもらえたら一番良いのではないかと思います。わたしが好きな言葉に「ダイヤモンドの原石はダイヤモンドでしか磨けない」という言葉があるのですが、英語で優秀な人たちとともに学ぶという環境は原石を磨くのに適していると思うので、海外経験がなくても、留学にぜひ挑戦してほしいと思います。
原野: 今までやってこれたのは、切磋琢磨できる仲間であったり、ロールモデルの存在が大きかったと思っています。特に女性の研究者がかっこよく見えて「私もああなりたい」と思います。一方で、そういう方々と出会うには、自分が踏み出さないとなかなかできなかったことでもありました。皆さんもぜひ勇気を出してロールモデルがいる世界に飛び込む機会を掴んでほしいと思っています。
>>◆江副記念リクルート財団 リクルートスカラシップ学術部門 募集要項ページ ※~9月18日まで