僕は2015年秋より師匠であるオランダのチェリスト、ピーター・ウィスペルウェイに声をかけて頂き、現在ライン川のほとりにあるデュッセルドルフ音楽大学で、日々沢山の事を学んでいます。
ケルンからデュッセルドルフに通学するときに駅から見える大聖堂
日本でも色々な演奏の機会を頂き毎月往復していた一年目に、師匠に、いつドイツにいるのだ?と言われてしまい、2年目となる今年は思い切って留学先での時間をもう少し大切に、今ここでしか学べない事をしっかり学ぼうと心がけました。
アルプスの絶景
お陰様でドイツ語もこの夏集中的に勉強し無事必要な資格を取ることができ、ヴェルビエ音楽祭、ルーテスハイム・チェロアカデミー等、様々なイベントに参加し、同じ志を持つ沢山の仲間や世界の一線で活躍するアーティスト達に沢山の刺激を受け、新しい出会いにも恵まれた年でした。ヴェルビエでは仲間と卓球や水泳や登山もし、聳え立つアルプスの山の頂上に登った時、目の前に広がったあの絶景は生涯忘れられません。
ルーテスハイムにてドヴォコンを弾かせていただいた時の写真
今年は新年のルーマニアでのチャイコフスキー・ロココ風の主題による変奏曲の公演に始まり、ドイツでもコンサートやコンチェルト等、プロコフィエフの交響的協奏曲、ドヴォルザークチェロ協奏曲、2回にわたるショスタコーヴィチチェロ協奏曲の公演…と、次々とチャンスを頂くことが出来、本当に幸せな一年でした。
学校のポスターになり街に貼られていたもの
留学して2年の今一番実感していることは、沢山の演奏をチャンス頂くたびに、毎回どこで演奏する時も、限界に挑むつもりで勉強をし、誠意をもって演奏することによって、それが人の心に何かを伝えられる一番の術なのではないかという事と、それが自分自身にとっても大きな収穫であり、必ず次へのステップにつながるという事。引き続き、エネルギッシュな師匠から、独創的かつ愛と喜びに満ちた音楽を学び、強い意志を持つ自分の言葉に変えてどんどん発信できるようになっていきたいです!