東京2020オリンピックでの成果は、11位という不甲斐ない結果でした。予選プールでいい結果を出せず、結果一勝という結果でした。自分では初めてのオリンピック。夢舞台に立てただけでした。振り返ると悔しくなることもできないくらい不完全燃焼でした。出場時間も短く、まだ信頼が完璧にないものなんだと改めて感じましたし、世界との差も感じました。
7人制ラグビーは15人制ラグビーとは違い力が拮抗していて、どの国もどちらが勝つかわからないのが面白さです。日本でも世界ランキング1位のフィジーにあと一歩でした。でもそこで勝てなかったのが、今の日本の実力なのかなと感じました。
でもこのオリンピックで学んだことは沢山あります。それはオリンピックに出てこの悔しさを経験できたことです。東京オリンピックのメンバーは非常に年齢層が高く、みなさんベテランの方が多く、一番歳下の僕はたくさんのことを教えてもらいました。
ラグビーはもちろん、その他にオフフィールドでのラグビーとの向き合い方などを教えてもらいました。そういう所は本当にこれからのラグビー人生においてプラスになりましたし、感謝しかないです。
やはりトップになるには、まだまだ未熟なところが多いなと感じました。個人的にそういった未熟な部分を克服するのは、経験とメンタルだと思います。日本の7人制ラグビーの代表選手はほとんどが15人制ラグビーのユニオン選手と掛け持ちをしていて、どうしても海外の選手とは、大会の経験数とかで、差が出てきたりしますし、その差が勝負での大事な時に出たりすることもあると思います。15人制と7人制を両立することは難しいですが、7人制だけをやるというのも難しいのが今の現状です。だから今後は7人制の選手が出てきても支援できるような環境ができたらいいと思いますし、環境も一つ日本が強くなるための方法だということを学びました。
成長できた所は沢山あります。ラグビー選手として、自分は身体が小さいですが、身体を張ることの大切さを学び、成長できました。その他にもトップの選手達との練習を重ねることで、ランニングスキルの成長や、判断の所で成長できた部分がありました。ラグビー以外にも東京オリンピックを経て、今自分達が何の為にスポーツをしているのか、スポーツの持つ意味とかを考え、そしていちスポーツ選手として成長することができました。
江副記念リクルート財団の支援があり、身体のケアや、オリンピックに向けて最大限の準備ができたこと、本当に心から感謝しています。今後は、2024年のパリオリンピックでのメダル獲得に向けて一から頑張っていきたいと考えています。その過程で、大学での日本一。ワールドシリーズベスト4などがありますが、ラグビー面では2024年のパリオリンピックメダル獲得をめざして頑張ります。ラグビー以外にも江副記念リクルート財団からの支援を使い、勉学に励み、英語を習得できるようチャレンジしていきたいと思います。
最後になりますが、たくさんの応援ありがとうございました。納得のいく結果では決してありませんでしたが、母国開催のオリンピックに出れたことを光栄に思います。また、江副記念リクルート財団の支援があったからこそできたこともあります。後輩の皆さん。スポーツの価値を高め、日本のスポーツ界を盛り上げれるよう共にがんばっていきましょう。