――将来の夢、そしてその夢や現在の学びの場所を目指したきっかけは?
2020年秋からマサチューセッツ工科大学(MIT)で4年生として土木環境工学とファイナンスを勉強しています。自然環境が変わり世界で様々な自然災害による生活環境への影響が出ています。またコロナウィルスの影響で、人々の行動パターンも変わり、建物のあり方や建築基準などの見直しが必要になってきています。私は持続可能な都市インフラに興味があり、建築、道路、都市計画の構築方法の技術的知識とインフラストラクチャの経済的影響の両方を理解するエンジニアになる事を目指しています。私の情熱や焦点は、将来、「より良い」、「より強い」、「より環境に優しい」都市を作る事を助けられるエンジニアになることです。
日々の生活、生活環境は?
MITはホスト都市であるケンブリッジ市にとって、欠かせないコミュニティーで、知的な生活、歴史、活発なイノベーション環境で知られ、多用で活気に満ちています。
隣町のボストンとチャールズ川を挟み、私の寮の部屋からもその素晴らしい景色が一望できます。MITのミッションは、教育、研究、発明を通じて、より良い世界を作ることです。学校のコミュニティは出身地に関係なく、才能ある人々を歓迎しています。MITにはUROPという学部生研究機会プログラムというものがあり、学生の85%以上が参加していて、最前線の研究に携わりながら教育を受けています。
MITの学生は、学問と研究とは別に、自己啓発を目的にした「課外アドベンチャー」を行います。音楽、ダンス、スポーツや、世界中の文化毎にある何十ものグループに参加したりしています。また、500を超える学生団体、40近くあるフラタニティやソロリティと呼ばれる学生組織に参加したりしています。皆、多様性と共生する意識が高いので、MITは、全ての学生に心地よい場所を提供しています。
最後に、MITのクラスを体験出来る無料の自習型コース、MITxを幾つか紹介します。世界中の誰でも、どこからでも参加することができます。興味があれば参加してみてください。
Nuclear Energy: Science, Systems and Society
https://www.edx.org/course/nuclear-energy-science-systems-and-society
Circuits and Electronics 1: Basic Circuit Analysis
https://www.edx.org/course/nuclear-energy-science-systems-and-society
Mastering Quantum Mechanics Part 1: Wave Mechanics
https://www.edx.org/course/mastering-quantum-mechanics-part-1-wave-mechanics
Entrepreneurship 101: Who is your customer?
https://www.edx.org/course/entrepreneurship-101-who-is-your-customer
夢の達成に向けて、日々取り組んでいることや気を付けていることを教えてください!
学部の研究を通じて、技術的基礎を学びながら、将来の自分のミッションが何なのかを考えながら、日々勉強をしています。1年生の時は、MIT原子分子動力研究所(MIT Laboratory for Atomicstic and Modular Mechanics)、2年生ではMITコンクリートサステナビリティハブ(MIT Concrete Sustainability Hub)に携わり土木工学に必要な技術基盤と最前線の環境技術開発に触れることができました。3年生の時に、MIT不動産イノベーション研究所(MIT Real Estate Innovation Lab)に参加しました。この研究所は建設環境を、設計、イノベーション、および経済的インパクトの観点から、学際的に研究を行っています。ここでの実務経験から、私はファイナンス的要因と技術の進歩が、持続可能なコミュニティー構築の過程でなされる、様々な決定に、どう影響しているのか、またそれらの重要性を理解することが出来ました。
最後に、これから更に挑戦したいことや、1年間の抱負をどうぞ!
将来の都市計画に必要なスマートソリューションの構築に役立つように、今後はコンピューターサイエンスを使ったファイナンシャルデータアナリシス(経済学データ分析)の知識を更に勉強していきたいと考えています。
また学業と研究以外でも、私は学部学生会(CEESA)に深く関わっています。私は、3年生からCEESAの会長になったので、ここでは、さまざまな人々と出会い、活気に満ちた協力的なコミュニティを育てることを目指して活動をしています。これからも、後輩に良い形でバトンを引き継いで行けるように、精力的に活動して行きたいと考えています。