2025年度リクルートスカラシップ アート部門 募集要項

※本年度の応募受付は終了いたしました

奨学金制度「リクルートスカラシップ」とは

株式会社リクルート創業10周年の際に「社会への貢献」を目的に検討され、「リーダーシップのある人・向学心旺盛な人・将来何かやりそうな人」を応援するため1971年に創設されました。現在は、音楽、スポーツ、アート、学術の分野において世界に挑戦し、ずば抜けた活躍をしそうな日本の若者を応援しています。

リクルートスカラシップ アート部門について

美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指し、海外大学·院に進学する24歳以下の方を対象とした返済不要の給付型奨学金です。合格後は2年間奨学金を受給することができ、その後も毎年行われる更新審査に合格すると27歳まで奨学金が支給されます。海外の美術大学等の教育機関への留学支援を通じて、作家として世界でずば抜けた活躍を志す人材を応援します。

奨学金の支給期間と支給金額

  1. 支給期間:2025年4月 ~ 2027年3月
  2. 支給金額:
    • 米ドル 2,700
    • ポンド 2,000
    • ユーロ 2,300
      ※何れも返済義務はありません。
      ※上記通貨以外の国へ留学する場合、財団の定める現地通貨額にて支給します。

 

  • 返済不要の給付型奨学金です。
  • 当財団が対象とする海外の大学または大学院(以下、「対象校」)に在籍している期間中、奨学金を支給します。
  • 上記支給期間後も、毎年度実施する更新審査を通過した方には、対象校在籍中であれば奨学金を支給します。
  • 奨学金支給期間は最長で27歳になる年度末(3月)までです。
  • 休学中は支給が停止し、期間中でも卒業した場合は卒業月までの支給とします。
  • 卒業後の進路、就職先についての条件はありません。
  • 当財団からの奨学金と重複して、他の奨学金を受給しても差し支えありません。

応募資格

次のすべてに該当する方とします。
応募資格の有無について不明点がある場合は「よくあるご質問」をご確認ください。

  1. 2025年4月1日時点で24歳以下の方。
  2. 2025年4月から2026年3月の間に当財団の対象校に在籍または入学することを目指す方。ただし、学部・修士・博士課程への正規留学に限る。
    ※対象外の例: 交換留学・日本の教育機関のプログラムの一環としての留学・語学学校・ワーキングホリデー
  3. 美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指している方
    ※対象外の例: 映画やアニメーション、演劇等のエンタメ産業に従事したい方
    ※参考リンク:2021.7.27「大学卒業後のアーティストという生き方」開催報告
     
  4. 現代アートの分野を学びたい方
    ※対象外の例: デザイン(ファッションデザインを含む)、建築 等
  • 日本の大学を卒業しており、対象校の「ファウンデーションコース」「学部レベル」へこれから進学する/している方は対象外となります(大学を卒業した方は院進学のみ対象)。
  • 上記すべてを満たしていれば、現在留学中の方の応募も可能です。ただし奨学金の支給開始は2025年4月以降となります。
  • 応募者の国籍および過去・現在の居住地は問いません。ただし、書類提出および面接は日本語で実施します。

対象校

下記いずれかの大学を対象とします。

  • 当財団が指定する対象校にない国の受験希望については応募前にお問い合わせください
    お問い合わせ:info@recruit-foundation.org

採用人数

2名程度

応募方法・スケジュール

STEP01

当財団HPよりWEBエントリー

2024年7月16日~2024年9月17日 23:59(日本時間)

STEP02

書類選考通過者へメールにて通知

STEP03

書類選考通過者は、最終選考会で使用する下記資料をメールにて提出

Ⅰ.【必須】最大20ページの作品集または5分以内の動画
Ⅱ.【任意】当日のプレゼンテーション資料

STEP04

最終選考会

2024年10月23日 または 25日 1人45分程度
形式:自身の作品に関するプレゼンテーション(15分以内)+ 面接(30分)
※オンラインにて実施予定です。
※面接日時は当財団が指定してご連絡します。

STEP05

採否の結果

11月25日頃までに当財団より本人宛にメールで通知します。

選考委員

現代美術家

塩田 千春Chiharu Shiota

1972年大阪府生まれ。ベルリン在住。生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。2007年、神奈川県民ホールギャラリーの個展「沈黙から」で芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館作家として選出される。主な個展に、森美術館(19年)、南オーストラリア美術館(18年)、高知県立美術館(13年)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(12年)、国立国際美術館(08年)など。


【塩田千春さんメッセージ】 自分が学生のときにこういう奨学金があれば良かったのに!と思います。作品を色々な人に見てもらうことはアーティストにとってとても良い機会になります。あまり難しく考えすぎずに、気軽にチャレンジしてみてほしいです。皆さんの作品を見ることを楽しみにしています

株式会社 Q0 代表取締役社長/株式会社 ロフトワーク共同創業者・相談役

林 千晶Chiaki Hayashi

早稲田大学商学部、ボストン大学大学院ジャーナリズム学科卒。花王を経て、2000年に株式会社ロフトワークを起業、2022年まで代表取締役・会長を務める。退任後、「地方と都市の新たな関係性をつくる」ことを目的とし、2022年9月9日に株式会社Q0を設立。秋田・富山などの地域を拠点において、地元企業や創造的なリーダーとのコラボレーションやプロジェクトを企画・実装し、時代を代表するような「継承される地域」のデザインの創造を目指す。主な経歴に、グッドデザイン賞審査委員、経済産業省 産業構造審議会、「産業競争力とデザインを考える研究会」など。森林再生とものづくりを通じて地域産業創出を目指す、株式会社飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)取締役会長も務める。

【林千晶さんメッセージ】
アーティストとして生きていく。その志を持っているあなたを心から尊敬する。決して楽な道ではないだろう。器用だったら、デザインやマーケティングなど他の道を歩んでいるはず。アートでしか生きていけない、そんな人がアーティストとして残るのだと聞いた。

世界を全身で感じ、そこから生まれるいわば原石ともいえる表現で勝負を挑む。そのきっかけを与えてくれるこの奨学制度をぜひ活用してほしい。なにを伝えたいのか、なぜ伝えずにはいられないのか。あなたを動かす動機を聞かせてもらうのを今から楽しみにしている。

十和田市現代美術館館長

鷲田 めるろMeruro Washida

1973年京都府生まれ。東京大学大学院美術史学専攻修士課程修了。1999年~2018年まで金沢21世紀美術館キュレーターを経て現職。東京藝術大学国際芸術創造研究科准教授、弘前大学非常勤講師も務める。2017年「第57回ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館キュレーターとして岩崎貴宏の個展を企画。あいちトリエンナーレ2019キュレーター。主な著書に、『キュレーターズノート 二〇〇七ー二〇二〇』ほか。

【鷲田めるろさんメッセージ】
構想、制作、発表など作品に関わるあらゆる過程において、海外を知ることは、視野を広げ、新たな手法に出会い、人脈 を開拓することに繋がります。作品だけにとどまらず、海外での生活は、人生の経験を豊かなものとするでしょう。また、海外からの視点で日本を見ることで、自分がよって立つところを見つめ直し、よりよく知ることにもなります。大学はその入り口となり、また大学を通じて、他の地域からの留学生とも出会うこともできます。言葉や学費などのハードルはありますが、ぜひとも世界の様々な地域の美大に挑戦してみてください。

よくあるご質問

財団の非対象校が出願校に含まれている場合、奨学金の応募は可能ですか?
当財団の対象校も出願校に含まれている場合は、奨学金の応募は可能です。ただし、非対象校へ進学される場合は、奨学金の支給はできかねます。
ファウンデーションコースへの進学も応募ができますか?
対象校のファウンデーションコースは対象となります。ただし、日本の大学を卒業している方のファウンデーションコースへの進学は対象外です(「4.応募資格」をご覧ください)。
TOEFLテストについて、ETSが公式に用意しているTOEFL special home edition の結果を利用しても良いでしょうか?
利用可能です。
University of Arts London(UAL)の6つの配属校は対象校になりますか?
はい、対象校になります。QS rankingsにおいて下記6校はUALページにも記載されており、対象校と判断しています。

Camberwell College of Arts/Central Saint Martins/Chelsea College of Arts /London College of Communication/London College of Fashion/Wimbledon College of Arts
留学を希望する国が対象校に含まれていません。
当財団が指定する対象校にない国の受験希望については応募前にお問い合わせください。
お問合せ:info@recruit-foundation.org
留学開始が2026年4月以降となっても問題ありませんか?
今年は応募対象外となります。次年度ご応募ください。
応募申込書の写真のサイズの指定はありますか?
様式に指定はありません。応募フォームに添付できるサイズなら問題ありません。
応募後、記載を忘れた項目があることに気づいたのですが、追加をお願いできますか?
応募後、基本情報(住所、電話番号、メールアドレス)以外は変更できかねます。
次年度の募集はありますか?
継続していくことを前提とした制度です。ただし募集要項については一部変更となる可能性があります。
過去に不合格となった場合でも、再度応募することはできますか?
応募資格を満たしていれば何度でもご応募いただけます。また、再応募が選考に不利になることはありません。ただし、募集要項は変更となる可能性があります。
最終的な留学先が志望校と異なっても問題はありませんか?
最終的な留学先が志望校と異なった場合でも対象校であれば支給の対象となりますので、お申し出ください。
入学手続きなどは代行してもらえるのですか?
財団として各種手続きの代行は行いません。教育機関への入学手続き、渡航手続き等は本人の責任で手配いただくようお願いします。
支給期間内に国内大学・大学院に復学した場合の奨学金支給はどうなりますか?
海外在籍期間のみが支給対象となりますので、国内教育機関に復学した場合は、奨学金の支給は停止となります。
奨学金の振込はいつになりますか?
6か月分を4月と10月にご本人名義の銀行口座に振り込みます。
留学中に提出する「スカラシップレポート」とはどのようなものですか?
毎月1回、現在の活動状況や今後の予定をまとめたレポートを提出していただきます。なお「スカラシップレポート」は財団ホームページ等に掲載する可能性があります。あらかじめご了承ください。
期間中でも奨学金を停止されることはありますか?
奨学生が下記事項に該当する場合は奨学金給付を停止、廃止または返納を求めることがあります。
(1)奨学生が学生としての身分を失ったとき
(2)「スカラシップレポート」を2か月間連続して無断で提出締切日までに提出しなかったとき
(3)当財団が提示する学業成績・成果基準を満たさなかったとき
(4)当財団への提出書類に虚偽の記載をしたとき(虚偽の説明も含む)
(5)奨学生が企業と所属契約を締結し、活動費用の給付を受けるとき
(6)奨学生が休学もしくは留年したとき
(7)奨学生が退学・停学などの処分を受けたとき
(8)奨学生が刑事事件により公訴提起を受けたとき
(9)奨学生が事務局からの指示または所定の手続きを正当な理由なく拒絶または怠ったとき
(10)前各号のほか、奨学生が奨学金受領者として適当でないと理事会が判断したとき

応募手続き

※応募に際し不明点があった場合は、「よくあるご質問」をご覧ください。

所属カテゴリ ご自身の状況
カテゴリA 2025年度に対象校への新規入学を志す方
カテゴリB 対象校に合格・在籍している方*
カテゴリA
カテゴリB

2025年度に対象校への新規入学を志す方

  1. 氏名、生年月日、連絡先、写真、住所、現在の学籍、学歴・職歴
  2. 大会・コンテストでの表彰や資格等の実績(年・名称・結果)
  3. 出願予定校3校(1校で複数学部受験の場合は1つにまとめてください)
  4. 英語のスコア(TOEFL iBTまたはIELTS)を示す資料
    加えて出願校が求める語学力を証明する資料があれば提出してください。
  5. 学びの場として日本ではなく海外大学、またその大学を選んだ理由 (300文字以内)
  6. 本奨学金制度への応募動機 (300文字以内)
  7. 将来のキャリアビジョンと計画 (300文字以内)
    あなたの目指す10年後のキャリアビジョンとその為に大学・大学院で何を学びたいか具体的なプランを教えてください。
  8. 作品テーマについて
    ①あなた自身の作品テーマや表現へのこだわりを教えてください。(200文字以内)
    ②アートの文脈の中で、その作品テーマや表現をどのように位置づけていますか?(300文字以内)
    ③あなたの作品およびテーマがよく分かる画像データ3点を添付してください。映像の場合は、3分以内の映像をYouTube等の動画サイトにアップロードし、URLを入力してください。

対象校に合格・在籍している方*

*対象校のファウンデーションコースに在籍されている方、対象校に在学中で対象大学院への新規入学を目指す方も含む)

  1. 氏名、生年月日、連絡先、写真、住所、現在の学籍、学歴・職歴
  2. 大会・コンテストでの表彰や資格等の実績(年・名称・結果)
  3. 最新の成績表
    ※大学の成績が出ていない方は、授業開始日の記載された在学証明書をご提出ください。
  4. 学びの場として日本ではなく海外大学、またその大学を選んだ理由と学びの進捗 (300文字以内)
  5. 本奨学金制度への応募動機 (300文字以内)
  6. 将来のキャリアビジョンと計画 (300文字以内)
    あなたの目指す10年後のキャリアビジョンとその為に大学・大学院で何を学びたいか具体的なプランを教えてください。
  7. 作品テーマについて
    ①あなた自身の作品テーマや表現へのこだわりを教えてください。(200文字以内)
    ②アートの文脈の中で、その作品テーマや表現をどのように位置づけていますか?(300文字以内)
    ③あなたの作品およびテーマがよく分かる画像データ3点を添付してください。映像の場合は、3分以内の映像をYouTube等の動画サイトにアップロードし、URLを入力してください。